こんにちは。あかねです。
夕方の丸の内。
黄色いバスが行き交うこのあたりの風景は、
ちょっと昭和の、いかにも「東京ど真ん中」って感じがして好きです。
さて。
私は昨日、この丸の内にある東京国際フォーラムで
毎年5月の連休の3日間にわたり開催されるクラシックの音楽祭、
ラ・フォル・ジュルネに行ってきました。
コロナ前までは毎年足を運んでいましたが
今回は4年ぶり。
以前は海外の楽団やアーティストが多数参加するイベントでしたが
今は日本の楽団やアーティストが中心になっているようです。
かつては毎年欠かさず来日する、お気に入りの楽団やピアニストの方がいたのですが
今回の公演にその名を見つけることはできませんでした。
おそらく「お国の事情」等々で呼ぶことはできないのでしょう。
残念なことです。
クラシックのコンサートというと、ちょっと身構えてしまうかもしれませんが、
こちらの音楽祭はとってもカジュアルで気軽に楽しむことができる公演です。
ドレスコードもなく、服装は普段のTシャツ、ジーンズでOK。
1公演が約45分、チケットは1500円~3000円とお求めやすく、朝から晩まで様々な
オーケストラやアーティストの演奏を楽しむことができます。
国際フォーラムには大小さまざまなホールがあり、それぞれの規模の会場で
演奏されます。
いちばん大きい(収容人数が多い)のはホールA。
オーケストラはほとんどこの会場を使います。
今回私はホールAの、公演ナンバー114と115、神奈川フィルハーモニー管弦楽団+ピアニストの公演をチョイス。
開演前のステージ。
今回は2階席からゆったりと観賞しました。
114は「ラヴェル」の楽曲。演奏の最後は「ボレロ」でした。
フギュアスケート世界選手権のテレビ放送で、
長年テーマ曲として使われている曲なので親しみがあります。
曲の終わりに向かって、次第に盛り上がって行く感じに鳥肌がたちました。
115では今回初めて聴く亀井聖矢さんのピアノを楽しみにしていましたが
これが!
と~っても素晴らしかった。
115の公演タイトルが
「豪壮、華麗、アーティストたちの覇気!」
だったのですが、まさにそのとおり。
繊細で情熱的でエネルギッシュな演奏は、まさに超絶技巧といった感じで
すっかり魅了されてしまいました。
そして私の記憶する限りこのイベントでは、
アンコールに応えて演奏する、ということはほとんどなかったと思うのですが
昨日は一度舞台そでに退場した亀井さんが再び登場し
ピアノの前に座ると、奏でたのはこの曲でした。
プログラムになかった曲なので、公演後に急きょ手書きでボードに貼りだされていました。
前日に訃報が報じられた「フジコ・ヘミング」さんへの哀悼の意を表したのだと思われます。
曲がはじまると会場は一瞬どよめき、
すすり泣く人や涙をぬぐう人もいらっしゃいました。
魂の込もった演奏に、私も胸がいっぱいになりました。
来年もまた、彼のピアノを聴きに来たいなと思いました。
亀井さんの公演は昨日のみでしたが
今からでもまだチケットのとれる公演もあるようですので
興味のある方はチェックしてみてください。
タイムテーブルから探す|ラ・フォル・ジュルネ TOKYO 2024 公式サイト
さて、連休も終盤。
今日はこれから実家に行って、
1泊してくる予定です。
なんか、のんびりするつもりだったけど
結構忙しくなっちゃった。