こんにちは。あかねです。
3連休初日。
今日はちょっと遠出のお散歩です。
横浜から「赤い電車」京急線に乗り、やってきたのは・・・
三浦海岸!
ここは私が小学4年生~成人するまでの、いわば青春時代を過ごした「第二の故郷」なのです。
この駅に降り立ったのは、おそらく約40年ぶりくらいです。
時々ここを訪れている両親や弟から、その変貌ぶりはしばしば耳にしていたので
ちょっと不安な気持ちもありました。
上の駅の写真。
かなり錆ついているけど駅の形状はほぼ当時のままでした。
以前は改札を出ると大きな数本のパームツリーがあって南国感を醸し出していたのですが、現在その姿は消えていました。
代わりにあったのは河津桜の木。
三浦海岸では、2月5日より桜祭りが開催されています。
会場は、駅から線路沿いに進んだ先の小松ヶ池公園。
私は以前、駅から線路沿いに徒歩数分のところにある団地に住んでいました。
小松ヶ池公園に行くには、この団地の前を通過します。
団地は建て替えのために取り壊すという話をきいていたので、もうすでになくなっているかと思っていましたが、まだ現存していました。
懐かしさで涙があふれました。
思わずつぶやきました。
「ただいま。」
桜は河津桜。
遠目に見るとうっすらとピンクに見えますが
まだちょっと早かったようです。
それでも。
木によってはだいぶ咲いているところもありました。
河津桜、青空に映えますね。
お祭りの会場となっている小松ヶ池公園は、私の子供の頃の遊び場所。
当時はまだ公園としては整備されていない、単なる「沼」のような場所でした。
周辺はこんな感じののどかな場所。
こうやって写真に撮るとすごく広いようにもみえますが、実際は小さな沼です。
当時はおたまじゃくしやザリガニなんかをよく採りに行きました。
池にはいつもアヒルが2羽いて、弟はよく追いかけ回されて泣いていたっけ。
(私は逃げた)
こちらの写真のほうが、当時のイメージに近いかな。
池にまつわる伝説。
要約すると
昔「お松」という働き者の嫁が、意地悪な姑に一人ではでは終わらないほどの田植えをいい付けられ、太陽が西に傾きかけ困り果てたお松は天を仰ぎ、「あと半刻あれば終わるのに」と嘆いたところ、太陽が数尺東へ戻り、無事に田植えを終えることができた。しかしこのとき辺りは一面深い泥沼と化し、お松は水にのまれてしまった。それからというもの、雨の多い年が続き、やがてこの一帯は大きな沼になってしまった。
かつて「まんが日本昔話」でも取り上げられていたような記憶があるのだけど
これと同じエピソードだったかなぁ・・・
菜の花もたくさん咲いていました。
菜の花って、「春の香り」がします。
駅から小松ヶ池公園に向かう線路沿いの道には、河津桜と菜の花が植えられています。
かつて私が住んでいた頃、このような道は整備されていませんでした。
ここは桜がまだなのだけど、桜+菜の花+電車のショットを狙う人も多く訪れます。
桜祭りは3月3日まで開催。
駅前には地元の名産品のテントが並び、会場の小松ヶ池公園には露店も出ています。
さて。
今日私がここに来たもう一つの目的。
それは。
海!
三浦海岸。
ここも、子供の頃の遊び場所です。
当時の家から徒歩で5分ほど。
水着の上にTシャツ、短パン姿。
夏休みは毎日、母と弟と海に来て遊んでいました。
休みの日には、父の会社の人やその家族も加わって、
夏の間、我が家はさながら「民宿」状態。
そんな夏が、私は大好きでした。
楽しかったな。
水平線の向こうにうっすらとみえるのは房総半島です。
今日は波も穏やか。
三浦海岸は広い砂浜で、とてもきれいなビーチです。
ゴミ1つ落ちていない。
昔はゴミや打ち上げられた海草なんかがたくさんあって、休みの日には子供会のボランティア活動で海岸掃除をやったりしたものですが。
しばらく海を眺めてぼんやり。
風もなく、日差しがポカポカしてとても心地よかった。
ちょうどお昼時でおなかがすいてきたのだけど、
間違ってもここでおにぎりやハンバーガーを食べてはいけません。
なぜならば。
ぴぃ~ひょろろろ~(本当に鳴いてた)
と、ここで見張っているのですよ、とんびが。
見つかったら、あっという間に「鮮やかに」襲撃されます。
というわけで、お昼は途中下車したとある駅でちくわ天入りかけそばをいただきました。
今日のお出かけ。
実は、早咲きの桜見物にこじつけた追憶旅行なのでした。
かつて住んでいた団地の奥に、卒業した小学校があります。
そこにも行ってみました。
私が小4で転入した頃、この小学校はまだ開校したばかり。
周囲には何もありませんでしたが、今ではたくさんの大きな樹木が生い茂っていました。
校舎や体育館はほぼ当時のまま。
グランドでは野球少年たちが元気にランニングしていました。
私、小学校は2回転校しているのですが、やはり卒業した学校は思い入れが深いですね。
今日の追憶旅行。
時の経過を感じつつも、この場所が持っている「空気感」が昔と少しも変わっていないことに、安堵しました。
行って良かった。
そして、またここに帰ってきたいという思いも生まれたのでした。
ここもまた、私の故郷。
今日、それをはっきりと再認識することができました。