50代で離婚して。

             お一人様の、気ままな日々。                                                              

海の日に。

こんにちは。あかねです。

雨はほとんど降らないものの、朝から薄曇りのお天気。

 

さて。

今日は海の日です。

本日掲載の写真は今年2月に訪れた、私の第二の故郷、神奈川県の三浦海岸です。

 

私が小学生だった頃は

夏には広い海岸線に沿って海の家が軒を連ね

夏休み期間中の土日ともなれば、

広いビーチの砂浜が見えなくなるくらいの海水浴客で

ごったがえしていたものでした。

 

海水浴場の中央には救護本部があり、真っ黒に日焼けし引き締まったボディの

ライフセーバーさんたちが待機していて、とても安心できました。

いちばん多かったのは、「迷子対応」だったようですが。

 

砂浜に、ほとんど隙間なく敷き詰められたレジャーシートに

海の家で貸し出されるビーチパラソル。

海の家のお兄さんに、深~い穴を掘ってしっかり固定してもらわないと、

風で飛ばされる危険もあります。

 

そんなレジャーシートの隙間を縫うように、

チリンチリンとベルを鳴らしながらやって来るのはかき氷を売るおじさん。

ふつうにスーパーで買える、カップに入ったかき氷

(少々割高、いや、倍くらいだったかも)なのだけど、

海で食べる氷いちごは格別!

浜辺でスイカ割り、なんていうのもよく見られる光景でした。


そして毎年海岸には特設ステージが設営され、ラジオ番組の公開放送も行われていました。

歌番組が全盛期の時代。

当時の売れっ子歌手たちが日替わりで登場し、ステージ上でヒット曲を披露してくれるのです。

キャンディーズやピンクレディー、デビューしたての杏里さん、故・もんたよしのりさん率いるもんた&ブラザーズなど、様々な歌手の方を生で見ることができました。

もちろんタダ。良き時代でした。

今朝の情報番組を見ていて愕然としました。

この三浦海岸、今年は海水浴場を開設しない、ということなのです。

開設しないということは、当然海の家もゼロ。

昔の賑わいを知る私にとっては、衝撃の情報でした。

関東では他にも開設しない海水浴場がいくつかあり、

その理由はさまざま。

「砂浜の消失」というところもあるなか、三浦海岸は私が見る限り

浜は今までと変わらないように思えました。

 

結局のところ、最大の理由はこの気候変動にあるのかなと感じます。

暑すぎる夏。

かつては心地の良かったビーチも、

今では1日中いられるような場所ではなくなりました。

昔は日焼けが健康に良いとかいわれていましたが、それも今ではむしろ逆。

「海水浴」という言葉も、もはや消えつつあるのかもしれません。

子供の頃からこの海水浴場に親しんできた私から言えることは

海水浴場を開設しないこの海で泳ぐのはやめたほうがいい、ということです。

ここの波はそれほど荒くはないけれど、

海には寄せる波と引く波があって

引き波は意外と強い力があるのです。

時には泳いでも泳いでも、なかなか岸までたどり着けず、

かなりの体力を消耗させられることがあります。

また、海には表面の波とは異なる「潮の流れ」というものもあり、

気が付くと、入水した地点からはかなり横方向に流されていることがよくあります。

迷子が多発するのはそういったことも関係しているのだと思います。

私は子供の頃、海に入った地点の真正面の海の家の名前を目安にしていました。

浜辺で見守ってくれている母のところにちゃんと戻れるように。

母もまた、私達(私と弟)からかたときも目を離さずに見ていてくれたようです。

遊びに夢中になっていると、いつの間にか海の家2~3軒分横に流されているんですよね。

 

大好きな三浦の海。

せめて足先だけでも、海水につかりたくなりました。

「足湯」ならぬ「足海水浴」。

 

経験ありませんか?

裸足で波打ち際に立ち、波を受ける。

引き波が、足の周りの砂をえぐるように持って行く感覚。

ただね、やはり海水浴場ではない以上、ここでの遊泳は危険です。

何かあっても、ライフセイバーさんもいない。

悲しい事故が起きないためにも、ぜひ、やめていただきたい。

子供の頃から沁みついた感覚で言わせてもらえば、

一見穏やかに見える海も、

日によって全く表情の異なる危険な場所なのです。

波、水温、潮流。

海はただの水たまりじゃなく、

「生き物」なのです。

決して、海を甘く見てほしくはないです。

 

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