こんにちは。あかねです。
狂い咲きなのか・・・昨日、白いツツジが一輪だけ咲いているのを見つけました。
私は植物が大好きです。植物の魅力は、なんといっても美しい花々ですよね。
お花には季節を感じることができるし、心も癒される。
そして私がもうひとつ、植物に魅力を感じるのはその生命力です。
とくに、人の手を加えなくても自らの力で花を咲かせ、力強く生き延びていく植物の姿には、たくましさを感じます。
ただそのたくましさは、時には嫌われる原因にもなってしまうようなのです。
今日はそんな二つのの植物をご紹介します。
ヤブガラシ
この時期よく見られる植物、ヤブガラシ(藪枯らし)。
ツル性の植物で、他の植物に覆いかぶさるように生い茂って繁殖するため、覆われた植物が光を浴びることができず枯れてしまう・・・「藪」を「枯らす」ということが名前の由来のようです。
ツツジの植え込みの上に広がったこの5枚葉が、ヤブガラシの葉です。
ヤブガラシの花
平らに広がった細かいお花の集合体が、上向きに咲きます。
ピンクやオレンジの、小さいかわいいお花です。
ヤブガラシの別名
また、別名を「ビンボウカズラ」(貧乏蔓)といって、貧乏な人の住まいに生い茂るとか、この植物が生えた家は貧相に見えるとか、この植物が茂ったことが原因で貧乏になってしまうとか・・・
なんともひどい言われようです。
確かに、根こそぎ駆除しなければ次々に生えてくるので、庭木などを大事に管理されている方にとってはやっかいな植物なのかもしれません。
虫たちのテラス席
でも。
このお花は蜜が豊富なので、花の少ないこの時期には、虫たちにとっては格好のお食事処なのです。
この平らな花が、テーブルみたいに見えませんか?
写真に撮ることはできなかったのですが、先日この花から花へ、アゲハチョウがひらひらと飛びまわっているのを見ました。
この花は、虫たちのカフェのテラス席みたいです。
ヤブガラシの花言葉
花言葉は
積極性のある 攻撃性に富んだ など。
やはり生命力の強さが由来しているようです。
ヘクソカズラ
かわいいお花じゃないですか。
それなのに。
お察しのとおりです。
ヘ「屁」クソ「糞」カズラ「葛」。
って、ひどくないですか?
名前の由来
これはこの植物の特徴に由来します。
茎や葉を折ったり傷つけたりすると、強い悪臭がするそうなのです。
私は実際にその匂いを嗅いだことはないのでそれがどの程度なのかはわかりません。
でもこれはこの植物が虫や動物からの食害を防ぐために備わっているもの。
何もしなければ嫌なにおいはありません。
ヘクソカズラの別名
また、サオトメバナ、サオトメカズラ、ヤイトバナ などの別名があります。
サオトメバナ!
この名の方をメジャーにしてあげてもいいんじゃないかなぁ・・・
ヘクソカズラの花言葉
花言葉は
人嫌い 誤解を解きたい 意外性のある
これはこの花からのメッセージか?
意味深です。
おわりに
花の名前も所詮は人が付けるもの。
ご紹介した二つの植物も特徴をそのまま名前にしただけなのかも知れませんが、それが人にとって不都合な事だと悪者扱いにしているようで、なんだかちょっとかわいそうな気がします。
自力でたくましく生き延びる植物たちの生命力が、私は好きです。