こんにちは。あかねです。
緑の多い、実家近くのこの団地に移り住んではや2年。
敷地内には自生しているものも含めて様々な植物があり、お出かけが憚られる今のこの状況下でも身近に季節を感じることができるので、とても助かっています。
結構知らなかった植栽なんかもあって、それを調べたりするのがまた楽しい。
そんななかで、私の「お気に入りの木」というものがあるのです。
昨日、このお気に入りの木の下で、ちょとおもしろい出来事がありました。
お気に入りの木
たぶんくぬぎの木だと思うのです。
このどっしり感は、結構な樹齢ではないかと。
とても風格があります。
この、蔦をまとった感じがいいのです。
木にしてみれば
「勝手に絡みついてきやがって!」
というところかも知れませんが。
こんなところに?
さて、昨日私は記事でご紹介するヒルガオの写真を撮るために、この木の前を通りかかりました。
すると前方からジョギングスタイルの30代くらいのお父さんが、自転車に乗った小学校低学年の姉弟を連れて、こちらへ歩いてきました。
ちょうど木の下あたりですれ違うタイミングでしたが、突然このお父さんが「あっ」と叫んで私の目の前まで駆け寄り、何かを拾い上げました。
「ノコギリクワガタ!」
「すごい!こんなところにいるなんて!!」
思わず私も
「うわぁ、ほんとですね!すごい!」
と声が出てしまいました。
そしてきっとこの弟くんは大喜びするだろうな、と思ったのです。
「この子(クワガタ)、こんなところにいたんだねぇ・・!」
突然のクワガタ出現に、興奮冷めやらずといった様子のお父さん。
すかさずこの弟くんに
「ほら、みてごらん。これ、ノコギリクワガタの雄だよ! 」
と、見せてあげたのですが。
まさかの反応
「嫌だ嫌だ!気持ち悪いよ!やめて!」
と、弟くんまさかの反応。
どうやら虫は好きではない様子です。
「嫌だ。もう!早く逃がしてきて!」
「えっ?何でだよぉ~・・・」
「だって。それ、挟まれたら痛いんでしょ?」
「そりゃ、痛いけど・・・お父さんが子供の頃は、男の子はみんな、これが好きだったんだよ。」
と、熱くクワガタを推すお父さんに対し、いたってクールな弟くん。
このやりとりを見ていたらなんかおかしくなってしまって、思わず笑ってしまいました。
するとお父さんが
「もう・・・こんな子(弟くん)なんですよ・・・」
と言うので
「お父さんの方が、嬉しそうでしたね。」
と言ったら、
「いやいや・・・」
と、照れていらっしゃいました。
そしてこのくぬぎの木にクワガタをそっと返し、親子は去って行ったのでした。
おわりに
私が子供の頃も、クワガタやカブトムシ集めに夢中になっている男の子は多かったと思います。
私の息子たちも、自分で飼育はしていなかったけれど、祖父(=私の父)が飼育していたカブトムシ(ある日突然家の網戸にくっついていたらしい)を楽しそうに眺めていたなぁと、ふと思い出しました。
夏休みには祖父と一緒にセミ採りに行ったりもしてたなぁ・・・
でも男の子だからといって、必ずしもクワガタやカブトムシが好きなわけではないのですよね。
私もつい、そんな先入観をもってしまっていたなぁと、気付かされる出来事でありました。