50代で離婚して。

             お一人様の、気ままな日々。                                                              

小さな親切は幸せの始まり

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こんにちは。あかねです。

 

先日、会社から帰宅する時の出来事です。

私は1本でも早い電車に乗るために、足早に駅の改札に向かって歩いていました。私の利用している駅はターミナル駅なので、改札口周辺はいつもあらゆる方向に歩く人々でごった返しています。改札に向かってまっしぐらに進んでいると、右方向から5~6人の、黒いマスクをつけた、アジア系の外国人と思われる、体格の良い青年の集団が歩いて来ました。そのままの速度で進んでいくと、彼らと交錯してしまいそうだったので、私は、彼らをやり過ごしてから進もうと、ちょっと歩く速度をゆるめました。

すると彼らのなかの一人が立ち止まり、「どうぞ」というように、私の進む方向を手で差し示して、進路を譲ってくれたのです。私は予想外の出来事に何が起こったのか混乱したまま、軽く頭を下げて彼らの前を通り過ぎ、足早に改札に向かいました。ほんの数秒間の出来事でした。

電車に乗ってから、今起きたことを振り返ってみました。私がすごく急いでいるように見えたのか、国籍は不明だけれど、レディーファーストなお国柄の方なのか。いずれにしても、夕方のラッシュ時の雑踏の中、わざわざ立ち止まって道を譲ってくれるなんて。もしかしたら彼にとってはあたりまえの行動だったのかも知れないけれど、その気遣いに心が温かくなりました。それなのに私はお礼の言葉も言わずに通り過ぎてしまった。ものすごく後悔しました。情けない。なぜあの時、「ありがとうございます」と言えなかったのかと。

近頃はこういう雑踏の中でもスマホの画面を見ていたり、周りのことなんて気にせずに歩いている人が多いように感じます。ちょっと肩がぶつかったくらいなら、お互いに謝りもぜずにすれ違う、そんな光景もよく目にします。皆、他人のことなど気に掛ける余裕がなくなってしまっているように感じます。親切な行動にお礼の言葉すら言えなかった私も、そんな中のひとりです。

他人を思いやるほんのちょっとした気遣いで、人の心は癒されたり救われたりするのだと思いました。一人一人が、ほんのちょっとだけ人を思いやる行動を心掛けていけば、みんなの心が温かくなり、また人にも親切にできる。そんなプラスの連鎖がどんどん巻き起こる、そんな世の中になるように、日々心掛けて行動してゆこう。そして、親切にされた時には感謝の気持ちを伝えよう。そうすれば、親切にした側だってうれしいはずです。

あの時駅で道を譲ってくれた異国の青年が、そう気付かせてくれました。そのことにも感謝です。本当に、ありがとうございました。