こんにちは。あかねです。
今日は朝起きたら雨が降っていて、その後一瞬晴れたのですがまたすぐに厚い雲に覆われ、どんよりとした空模様。
それでも昨日お話ししたお散歩に、出かけることにしました。
以前私が住んでいた、50年ぶりのあの場所へ。
そこはかつて、かなり大きな規模の市営住宅地でした。
なだらかな斜面の土地に、ゆったりと建物が点在していました。
当時の建物は、1階建てで横に5軒つながっているいわゆる「長屋」で、それぞれに結構広い庭もありました。
距離的には今住んでいるところからすごく近いのですが、そこへ行くには隣の鉄道駅からバスに乗ります。
天気が悪かったけど一応洗濯をして、午前中に出発。
バスに揺られることおよそ20分。
このバス路線とバス停は昔のままなのがうれしかった。
ひょっとしたら廃線になってるかと思ったので。
降りるバス停が近づいてくると、なんだかドキドキ。
そして50年ぶりのバス停に降り立つと。
「ん?」
私の記憶ではバス停のすぐそばに、斜面の住宅地へと登っていくけっこう広い坂道があったはずなのですが、それがない。
「えー、もうすでにここから変わってる?」
とにかく登り口を探すべく、バス通りを少し戻ると少し狭めの登り坂を見つけました。
「これかなぁ・・・なんかちょっと違うような・・・」
と思いつつも
「登ってみれば何かわかるかも知れない」
と、登ってみたものの・・・
行けども行けども見たことのない、迷路のような住宅地。
ああ、やっぱりすべて変わってしまったんだ。きっと土地もぜ~んぶ造成しなおして、道も地形もすっかり変わってしまったんだね・・・。
ここまで違うともう何の感情も湧いてこないものだなぁと思いながら、来た道を戻り・・・
帰るか。
でも、ちょっと待って。
この場所を特定するために、いくつか絞っていたポイントがありました。
ひとつは以前住んでいたところから少し下った斜面に建っていた、白いマンション。
これは電車からも見える建物で、最近まであるのを確認してました。
それから住宅の麓にあった公園と、その傍らを流れていた小さな川。
それらもぜ~んぶなくなって、川は暗渠化してしまったのか?
などと考えながら、バス通りをもう少し戻ってみると。
あれ?
この道路の模様と傾斜と曲がり具合。
見覚えがあります。
登っていくと、確信に変わりました。そしてあの白いマンションも発見。
ここだ、間違いない!
これを登りきったあたりがかつて住んでいた場所。そして道なりに今度は下っていくと、例の公園と川に出ます。
つまり。
私は降りる停留所を間違えて、少し先まで行ってしまったのです。
まぁ、50年前の記憶ですからね。
通学路としても使っていた、50年ぶりに歩く道。
周囲の建物はもちろんすべて変わっているけど、確かにこの道です。
かつて私が住んでいた市営住宅も、もちろんもうないけど、市営住宅だったエリアはまた別の集合住宅地になっていました。
そして麓の公園は・・・
緑地帯になっていました。でも確かにここ。
手前に砂場と滑り台があって、右奥にはブランコとシーソーがありました。
奥にある木は・・・昔からあったような気もするけど違うかなぁ・・・
そして川も、ちゃんとありました。
当時はなかったと思うのですが、川に沿ってなぜか蕎麦の花が咲いていました。
蕎麦の花の花言葉。
懐かしい思い出
喜びも悲しみも あなたを救う
なにか、メッセージを感じます。
けっこう歩いた(しかも登り坂)のですが、今日は歩数計をつけてくるのを忘れてしまいました。
ももの裏側とかが筋肉痛になりそうな予感。
結局は昔の痕跡を探すことに夢中になってしまいましたが、楽しいお散歩でした。
また時々来よう、と思っています。
記憶は「上書き保存」ではなく、「50年後のあの場所」として、「名前を付けて保存」にしました。
冒頭の写真はかつて住んでいたあたりから撮った風景です。住宅は増えたけど、1本道の感じとか、当時とあまり変わっていなくてうれしかったです。
My Little Lover「Hello, Again 〜昔からある場所〜」 - YouTube